猛暑照り付ける8月某日、長門市油谷にて木造住宅2棟の解体工事を施工致しました。
こちらは、日本海に面する油谷の沿岸地区斜面地に佇む古屋で、小高い擁壁上にございました。
山のすぐそばにある木造住宅で長年放置されていたため、2棟とも腐食しており半壊状態でした。
室内には長年放置されていた残置物が残っており、野生動物に荒らされた跡があるなど、衛生的にもあまりよろしくない状況でした。
写真はすでに解体中のものですが、解体前のものを撮り忘れてしまったためとなります。
現在解体している建物が離れの部分で、築年数的にはそこまで古い感じはしませんでした。
とは言っても、築40年は経過しているものかと思われます。
実はこの建物が建っている場所は斜面地のため、車両の乗り入れが不可の場所となります。
トラックを止めている場所から200mほど斜面地を登って行ったところにあるため、運搬は人力及びトップカーでの搬出となりました。
重機も通常サイズのものは入らず、その上庭がほぼ無い状態なこと、建物が乗っている擁壁が崩壊寸前なため、敷地の端では重機を動かすことが危険と判断して途中までは完全人力での解体工事を行いました。
離れと母屋の一部を解体したところで、小型の重機を投入。
普段はあまり使うことのない非力なサイズですが、それでもやはり人力と比べたら雲泥の差で作業効率が段違いで解体工事が進んでいき、あらためて重機のありがたみを身に染みて体感することとなりました。
通常、トラックが侵入困難な場所では基礎部分を残す解体工事が多いですが、今回は基礎まできれいに撤去させて頂きました。
しかし、廃材の運搬は人力とトップカーで行うしか方法が無いため、やはり通常の解体工事と比較して時間が掛かってしまいました。
廃材の運搬を終えたら、あとは整地と表面に残っている細かなゴミの撤去に掛かります。
今回は、粗整地での仕上げです。
というのも、このような実質接道の無い土地にはたとえ昔は建物が建てられた土地だったとしても、現在では建築確認申請がおりないため、再建築不可の土地となってしまうケースがほとんどです。
そのため、車が入らないので駐車場にもできず、なおかつ建築確認申請がおりないため小さな小屋すら建てることも不可なので、土地活用の方法がかなり限られてしまいます。
施主様は上記の理由により、仕上げには極力資金をつぎ込みたくないとのことでしたので、今回は最低限の仕上げ方法となりました。
解体工事の着地点は人や土地それぞれなため、決まった正解というものがございません。
それゆえに迷ってしまう施主様も数多くいらっしゃいますので、まずは解体のプロにご相談することをオススメ致します。
BLASTも当然無料でご相談を受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
場所 | 山口県長門市 |
建物 | 木造平屋家屋 2棟 |
工事内容 | 木造住宅人力解体工事 |
坪数 | 13坪 + 22坪 |
工事費用 | 193万円 |