今回は、山口市朝倉町にある住居の瓦を一部撤去して欲しいとのご依頼を受けまして、この度撤去工事を施工させて頂きました。
こちらの住居の瓦は、大部分が一般的な焼き瓦となっておりますが、一部分のみ違う材質の瓦に変えられており、その部分が劣化により破損し、昨今の台風によって飛散してしまっているようでした。
最初は瓦の葺き替え工事を依頼するにあたり、撤去も含めて瓦屋さんに依頼をお願いしたそうですが、後にこの瓦に石綿(アスベスト)が含有していることが判明したため、瓦屋さんでは撤去できないと言われ、困った施主様が当社へご相談を受けました。
実際に瓦を拝見しますと、昔に屋根や外壁に使用されていたようなスレートのような素材で、見るからに石綿を含んでいそうな材質でした。
廃材に石綿が含まれている場合、通常とは異なる手順で撤去処分作業をおこなう必要があり、その度合いは廃材によってレベル1~3に分類され、数字が少ないほどより厳重な準備を用いて撤去する必要が生じます。
今回の瓦は、その中でも一番撤去処分が容易なレベル3の廃材でした。
とはいうものの、石綿を含んでいる廃材に変わりはございませんので、入念な現地調査の上、飛散防止の養生設置、作業員の保護具装着、石綿作業主任者の選任をおこなうなど事前に必要な準備を整えた後、作業に入ります。
屋根材を投げたり落としたりすると割れて石綿が飛散したしまうため、作業はすべて手渡しでおこなうなどして飛散防止に努めます。
しかし、屋根材の劣化が激しく作業員が乗るとそのまま割れてしまうものも少なくありませんでした。
屋根材を剥ぐと、なんとその下から別素材の屋根材が出てきました。
施主様にお話を伺うと、今回撤去した瓦に葺き替える前の屋根材だそうです。
施主様はてっきり葺き替え時に撤去したものと思われていたため、その存在自体を知りませんでした。
施主様に事前に説明をして残しているのならいざ知らず、説明なしに残しているのはいかがなものかと思います。
昔、悪徳リフォーム業者などが問題になった時代がございましたが、もしかするとその時期に葺き替えを依頼されたのかもしれません。
ちなみに、こちらの屋根材はアスファルトシングルというもので、施工された年代によっては石綿を含んでいます。
おそらくこちらのアスファルトシングルも石綿は含んでいると思われますので、みなし扱いで一緒に撤去させて頂きました。
アスファルトシングルを剥がすと、ようやく下地の鉄板が見えてきました。
ここまで剥がしておけば、瓦屋さんが葺き替え工事をおこなえます。
下から出てきたアスファルトシングル分の追加費用が発生してしまいましたが、無事に撤去作業は終了しました。
これで新しい瓦に葺き替えましたら、台風や強風が吹いても安心です。
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場所 | 山口市朝倉町 |
建物 | 木造2階建住宅 |
工事内容 | 瓦の撤去工事 |
坪数 | 約30㎡ |
工事費用 | 35万円 |